研修科目一覧

●開講に当たって

受講者に日本財団のWORK!DIVERSITYプロジェクトの趣旨を理解してもらい、ダイバーシティ就労支援の重要性、そのあり方についての理解を深め、受講に際しての意欲を高めてもらう。

  • 開講に当たって1:WORK!DIVERSITYプロジェクトの意義と役割

    竹村利道公益財団法人日本財団公益事業部シニアオフィサー

  • 開講に当たって2:ダイバーシティ就労とは~何のために?どうやって?~

    科目設定のねらい

    WORK!DIVERSITYプロジェクトにおけるダイバーシティ就労支援機構の役割、ダイバーシティ就労支援の必要性、意義、本実践研修の位置づけについて理解を深める。

    講師

    村木太郎一般社団法人ダイバーシティ就労支援機構理事長

●第1科目群(「働く」ということを理解する)

「働く」ことに困難を感じ、悩みを抱える人は多い。原点にたち帰り、「働く」とはどういうことなのか、「働く」ことの人生における位置づけについて、改めて考える。

  • 講義1:支え手を増やす

    科目設定のねらい

    現在の日本社会において働くことの重要性は何か、を理解する。

    講師

    清家篤日本赤十字社社長(慶應義塾学事顧問)

  • 講義2:「働く」ことの意味を考える

    科目設定のねらい

    厚生労働省において福祉行政及び労働行政の両方に携わった講師より、生活の支援及び就労支援の連携や橋渡しについて講義し、併せて、働くことの人生における意義について掘り起こす。

    講師

    村木厚子全国社会福祉協議会会長

  • 講義3:職業リハビリテーションの視点に立った就労支援のあり方

    科目設定のねらい

    ダイバーシティ就労支援は、今後の日本社会の重要なセーフティネットであることを深く認識し、受講者にWORK! DIVERSITYプロジェクトの推進役になってもらう。

    講師

    朝日雅也埼玉県立大学名誉教授

●第2科目群(就労に対する悩みや課題を抱える多様な人々の支援を態様別に理解する)

障害者以外の主要な対象者の態様別特性を理解するとともに、効果的な支援のポイントを習得する。受け入れ側企業で、人事・雇用管理に携わる人にとって、十分な理解が求められる分野でもある。

  • 講義4:態様別理解1(ひきこもりの方の就労支援)

    科目設定のねらい

    ひきこもる背景と当事者・家族の思いを理解し、就労支援上の課題と対処法を学ぶ。特に、ひきこもり者への対応は就労支援前のアウトリーチ的対応が特に重要であり、ステップを踏んだ対応が必要であること、他方でステップを踏めば就労につながることが多いことを習得する。

    講師

    佐藤洋作NPO法人文化学習協同ネットワーク代表理事

  • 講義5:態様別理解2(LGBTQからダイバーシティを考える)

    科目設定のねらい

    LGBTQの基本概念と就労における現状を認識し、LGBTQの人々の就労上の課題と対応方法の基本を習得する。

    講師

    藥師実芳認定NPO法人ReBit代表理事

  • 講義6:態様別理解3(難病患者の就労支援(がん患者をめぐる状況も含む))

    科目設定のねらい

    治療を続けながら就労を希望する難病患者の増加と、障害者の認定外でありながら就労困難性を有する現状を認識し、支援ニーズを踏まえた支援の基本を習得する。

    講師

    辻邦夫一般社団法人日本難病・疾病団体協議会常務理事

    川尻洋美群馬パース大学看護学部看護学科講師 (保健師、認定難病看護師)

  • 講義7:態様別理解4(罪を犯した人との出会いが教えてくれたこと -生きづらさとは何か-)

    科目設定のねらい

    刑務所出所者など罪を犯した人の生活支援及び就労支援について当事者の背景を十分理解しながら、支援のあり方について学ぶ。

    講師

    伊豆丸剛史厚生労働省社会・援護局総務課 矯正施設退所者地域支援対策官

  • 講義8:態様別理解5(不登校、ひきこもり、非行、ニート等、アウトリーチ(訪問支援))と重層的な支援ネットワークを活用した多面的アプローチ
    ~「一人の子どもも見捨てない!」社会的孤立・排除を生まない支援体制の確立に向けて~

    科目設定のねらい

    若者・ニートの就労支援について、地域若者サポートステーションの活等の理解を深めながら、支援のありかたについて学ぶ。

    講師

    谷口仁史(NPO法人)スチューデント・サポート・フェイス代表理事

ダイバーシティ就労支援機構のホームページでは、「態様別利用者の理解ビデオ」を公開しております。
今回の実践研修の講師である藥師実芳さんによる態様別理解(LGBTQ)、佐藤洋作さんによる態様別理解(ひきこもり)、川尻洋美さんによる態様別理解(難病)が、15分程度で紹介されています。
また、今回の講師ではありませんが、竹内政昭さん(神奈川県就労支援事業者機構)による態様別理解(刑務所出所者等)もご覧いただけます。
今回の実践研修お申し込みのご参考にして下さい。

態様別利用者理解ビデオを見る
●第3科目群(「働く」ための支援のあり方について理解を深める)

就労支援には、①働きたいという気持ちに導くための支援、②具体的に仕事に結びつけるための支援の2つの切り口があることを理解し、「人」を理解し、「仕事」を理解し、就労に導ける支援者となることを学ぶ。

  • 講義9:「働き」を通して繋がる応援について

    科目設定のねらい

    制度にがんじがらめになることなく、地域のあらゆる資源を活用して、就労支援に結びつける方策を学ぶ。

    講師

    野々村光子東近江圏域 働き・暮らし応援センターTekito-

  • 講義10:「働きづらさ」を抱える人のアセスメントと支援のあり方

    科目設定のねらい

    「働きづらさ」や「就労困難」の背景を正しく理解し、アセスメントを行う方法及びそのための支援ツールについて学び、就労・雇用に結びつける支援者のあり方について理解を深める。

    講師

    鈴木由美厚生労働省社会・援護局地域福祉課生活困窮者自立支援室就労支援専門官

  • 講義11:障害者総合支援法、生活困窮者自立支援法からダイバーシティ就労へ(制度の活用と谷間の支援の展開)

    科目設定のねらい

    既存の制度の枠組みを乗り越え、他制度、関連制度を活用して就労に結びつける方策を検討する。

    講師

    鈴木由美厚生労働省社会・援護局地域福祉課生活困窮者自立支援室就労支援専門官

  • 講義12:企業で定着して働くための支援とは ~ジョブコーチ支援の基礎とダイバーシティ就労への応用~

    科目設定のねらい

    障害者以外の多様な就労支援が必要な方々に対するジョブコーチ的な支援の必要性とそのポイントを習得する。

    講師

    小川浩大妻女子大副学長

  • 講義13:民間企業における多様な働き方と支援者への期待

    科目設定のねらい

    企業の人事・雇用管理者の立場から見た、ダイバーシティ就労支援に求められる意識、姿勢、立ち位置について理解する。

    講師

    箕輪優子横河電機株式会社人財総務本部ビジネスパートナー統括部(厚生労働省初代就労支援専門官)

  • 講義14:支援者に求められる仕事理解、企業理解

    科目設定のねらい

    就労支援サービスの支援者は、対象者のアセスメントはできても、受け入れ側企業の理解や仕事の理解が十分でない場合もある。福祉と雇用の連携の視点からも、企業や仕事を知る取組みが重要である。

    講師

    西岡正次A´ワーク創造館(大阪地域職業訓練センター)副館長

  • 講義15:就労支援のための使える制度、社会資源、種々の機関との連携のあり方

    科目設定のねらい

    ダイバーシティ就労支援を進める上で重要な制度や社会資源、公的就労支援機関の役割と活動の実態を理解し、主要な公的就労支援機関と連携するために必要な知識を習得する。

    講師

    春名由一郎(独法)高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター副統括研究員

●第4科目群(就労・雇用支援に関する新しい動きを理解する)

ダイバーシティ就労に向けた新しい動きや先駆的な取組みに対する理解を深める。

  • 講義16:ダイバーシティ就労支援としての農福連携の可能性

    科目設定のねらい

    就労支援に農業を取り入れる農福連携が進められているが、ダイバーシティ就労の支援から、農福連携の可能性を探る。

    講師

    吉田行郷千葉大学園芸学部 教授

  • 講義17:IPSでの個別就労支援

    科目設定のねらい

    IPSを活用した就労支援に取り組む事業所もある。事務所・事業所には、利用者もスタッフも誰もいないスタイルの就労支援により、確実に雇用に結びつけている実践を学ぶ。

    講師

    池田真砂子一般社団法人ルンアルン 理事

  • 講義18:就労選択支援の考え方を学ぶ

    科目設定のねらい

    改正障害者総合支援法において制度化された就労選択支援制度について、その考え方や今後の方向について、本年着任したばかりの就労選択支援専門官から話を伺い、理解を深める。

    講師

    鈴木大樹厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課就労選択支援専門官

●第5科目群(演習)
※いずれかの選択制

① 東京会場における集合形式の演習(12月13日(金)午後及び14日(土)午前。
(12月14日午後、15日の両日日本財団就労支援フォーラム開催予定)

② オンラインによる演習(オンデマンド)

  • 科目設定のねらい

    次の諸テーマを基本に、グループワークも盛込みながら、模擬的な体験、経験、練習を実践することを通じて、アセスメント、就労支援プログラムの重要性を体感する。
    ① ダイバーシティ就労支援のアセスメント
    ②企業の視点から見た就労支援のあり方
    ③ダイバーシティ&インクルージョンの視点からLGBTQへの理解を深める。

    演習

    ①就労支援に関するアセスメントの重要性を理解し、体感する演習(1高橋尚子、鈴木由美講師)
    1高橋尚子…京都自立就労サポートセンター主任自立就労支援相談員)
    【12月13日午後①】
    場所:日本財団ビル 東京都港区赤坂1丁目2番2号

    高橋尚子講師

    鈴木由美講師

    ②企業サイドの視点から見た就労支援・雇用管理の課題をワーク等も通じ、体感する演習(箕輪優子講師)
    【12月13日午後②】
    場所:日本財団ビル 東京都港区赤坂1丁目2番2号

    ③LGBTQの方の理解や関わり方について、深く掘り下げて体感する演習(藥師実芳講師)
    【12月14日午前】
    場所:新橋ビジネスフォーラム 東京都港区新橋新橋1丁目18番21号 第一日比谷ビル8F